聯邦製薬(
03933)は20日前引け後、自社開発した肥満症薬候補「UBT251」について、デンマーク製薬大手のノボノルディスクからライセンス契約一時金として1億8000万米ドル(デンマークの税金を除く)を同日受け取ったと発表した。
今年3月に締結した独占的ライセンス契約の下、聯邦製薬はさらに最大18億米ドルの開発・販売マイルストーン支払いや、年間売り上げに応じたロイヤリティーを受け取る権利を持つ。
聯邦製薬は3月24日、全額出資子会社を通じてノボノルディスクとUBT251のライセンス契約を結ぶことで合意したと発表した。合意の下、ノボノルディスクは中国本土、香港、マカオ、台湾を除く全世界でのUBT251の開発・製造・商業化の独占的な権利を取得した。
UBT251はグルカゴン様ペプチド1(GLP-1)、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)、グルカゴンの3つの受容体を標的として作動する長時間作用型の合成ペプチドのトリプルアゴニスト。25年3月までに、中国本土で成人2型糖尿病、肥満症、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MAFLD)、慢性腎臓病(CKD)を適応症とする臨床試験の承認を得た。すでに肥満症治療に使う第2相臨床試験が始まっている。米国でも成人2型糖尿病、肥満症、CKDの臨床試験が承認された。