19日の香港市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比1.99%安の23237.74ポイントだった。中国企業指数は2.13%安の8410.94ポイント。メインボードの売買代金は概算で2200億9000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付くと、前引けにかけてほぼ一本調子で下げ幅を拡大し、後場は下落率2%付近の水準でもみ合った。終値ベースで今月2日以来、2週間半ぶりの安値を更新。中東情勢の緊迫化を受けてリスクを回避する動きが優勢だった。トランプ米大統領は18日、イランへの攻撃について「やるかもしれないし、やらないかもしれない。誰も私が何をするかは知らない」と述べた。一方、米ブルームバーグ通信は日本時間19日午前、「米当局は近日中にイランを攻撃する可能性に備えている」と報じた。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)、自動車ディーラーの中升集団(
00881)、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)と京東健康(
06618)、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)の下落が目立った。JDドットコム(
09618)がホテル・旅行仲介事業への進出を表明したことを嫌気してオンライン旅行大手のトリップ・ドットコム(
09961)が4.02%安、生活関連アプリ運営大手の美団(
03690)が3.75%安。JDドットコムも3.63%下げた。上昇は香港不動産関連の九龍倉置業地産(
01997)と恒基兆業地産(
00012)の2銘柄のみだった。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.42%安の5088.32ポイントと大幅に3日続落。同程旅行(
00780)が10%超下落し、阿里健康、京東健康、キングソフト(
03888)、舜宇光学科技(
02382)も下落率上位。上昇は華虹半導体(
01347)とテンセント・ミュージック(
01698)の2銘柄のみだった。