19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.79%安の3362.11ポイントだった。深セン成分指数は1.21%安の10051.97ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2506億3800万元だった。
上海総合指数は終日マイナス圏で軟調に推移し、大引けにかけて徐々に下げ幅を拡大すると、終値は3日以来、2週間超ぶりの安値だった。中東情勢の緊迫化を受けてリスク回避の動きが強まったほか、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で改めて早期利下げに慎重な姿勢を示したことなども嫌気された。セクター別では、宝飾や不動産サービスが全面安となったほか、通信サービスや製薬などを中心に幅広いセクターで売りが優勢だった。半面、採掘や石油の一角が買われた。
A株市場では、19日に香港市場への上場を果たした仏山市海天調味食品(
603288)が大きく下げたほか、海能達通信(
002583)や晶澳太陽能科技(
002459)、華泰証券(
601688)なども売られた。半面、シノペック(
600028)やペトロチャイナ(
601857)が買われたほか、三七互娯網絡科技集団(
002555)や巨人網絡集団(
002558)も高かった。
上海B株指数は0.44%安の252.18ポイント、深センB株指数は0.35%安の1160.13ポイント。