17日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.34%安の23980.30ポイントだった。中国企業指数は0.40%安の8694.67ポイント。メインボードの売買代金は概算で2021億4000万HKドル。
ハンセン指数は前日終値を挟んでもみ合った後、ほどなくマイナス圏に沈むと、心理的節目の24000ポイントを割り、徐々に下げ幅を拡大した。イスラエルとイランの軍事衝突を巡る警戒感が引き続き相場の重しとなったほか、18日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の定例記者会見が控えており、結果を見極めようと様子見ムードも強まった。
ハンセン指数構成銘柄では、転換社債(CB)の発行で引受幹事と契約したと発表した周大福珠宝(
01929)が7%超下げたほか、石薬集団(
01093)や中国生物製薬(
01177)、無錫薬明康徳新薬開発(
02359)など医薬関連の下落が目立った。半面、マカオ政府がサウジアラビアなど中東5カ国を対象にマカオへの入境ビザを免除すると発表したことを受け、サンズ・チャイナ(
01928)が5%超上昇したほか、舜宇光学科技(
02382)や新東方教育科技(
09901)も高かった。人工知能(AI)部門「通義千問(Qwen)」が米アップルの「MLXアーキテクチャー」向けに最適化したAIモデル「Qwen3シリーズ」をリリースしたアリババ集団(
09988)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.15%安の5291.85ポイント。地平線機器人(
09660)や理想汽車(
02015)、センスタイム(
00020)が下落率上位だった。半面、華虹半導体(
01347)やBYDエレクトロニック(
00285)が買われた。