小米集団（01810）はこのほど、独自に開発した3ナノメートル（nm）プロセスを採用したスマートフォン向けシステムオンチップ（SoC）「玄戒O1」を発表し、今後発売する旗艦製品に搭載すると明らかにした。創業者で会長兼最高経営責任者（CEO）の雷軍氏はメディアの取材に対し、半導体産業において長期的視点が最も重要だと指摘。「玄戒O1」の登場は小米集団にとって第一歩にすぎず、今後さらに5年、10年かけて商業的なエコシステムを形成する必要があると語った。『信報』が16日伝えた。

　雷会長は、現在の小米製品はデザイン、品質、ユーザー体験のいずれも大きく前進したとし、最も重要な点は「技術を基盤としたハイエンド化の推進」にあると述べた。「玄戒O1」については、「小米にとって画期的な出来事だ」と高く評価。3ナノプロセスを用いた旗艦クラスのSoCを開発できるのは、世界で4社のみであり、小米集団は中国本土で唯一の存在だとした。

　雷氏によると、「玄戒O1」の開発は4年半前に始まり、これまでに約135億元を投じた。小米集団は2014年からチップ開発に取り組んでおり、累計で11年に及ぶ技術の蓄積があることも明らかにした。