週明け16日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前営業日比0.70%高の24060.99ポイントだった。中国企業指数は0.86%高の8729.99ポイント。メインボードの売買代金は概算で2292億4000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まり、前場は10日移動平均線(大引け時点で23956.62ポイント)と20日移動平均線(同23708.24ポイント)に挟まれたレンジでもみ合い。中東情勢の緊迫化を受けたリスク回避の売りが重荷だった。ただ、安く始まった中国本土市場の主要株価指数が上げに転じると、ハンセン指数も後場に入って次第に高くなり、結局は終値ベースで心理的節目の24000ポイントを回復して終えた。中国国家統計局が寄り付き後に発表した5月の小売売上高が市場予想を上回り、材料視されたもよう。セクター別では、不動産・建設と情報技術が上げた半面、素材が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、宝飾品販売の周大福珠宝(
01929)が6%超上昇。不動産株の上昇が目立ち、恒基兆業地産(
00012)、華潤万象生活(
01209)、華潤置地(
01109)が大幅高だった。医薬品ネット通販の京東健康(
06618)と阿里健康(
00241)、スマートフォン大手の小米集団(
01810)、本土系金融株の招商銀行(
03968)と中国人寿保険(
02628)も買われた。半面、筆頭株主による持ち株売り出しを発表した薬明生物技術(
02269)が大幅安。製薬の中国生物製薬(
01177)と石薬集団(
01093)は続落した。金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)も売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.15%高の5299.91ポイントと反発。ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(
03888)、生成人工知能(AI)アプリのセンスタイム(
00020)が大幅に反発した。一方、オンライン旅行会社の同程旅行(
00780) が反落。