中国の民営製薬会社、石薬集団(
01093)は13日大引け後、英製薬大手のアストラゼネカと研究開発で戦略提携した。石薬集団の人工知能(AI)駆動型のデュアルエンジン創薬プラットフォームを使い、新たな経口低分子薬候補の発見・開発を目指す。
石薬集団によると、同プラットフォームはAI技術を用いて標的のタンパク質と既存の化合物分子との結合パターンを解析し、対象を絞った最適化を実施することで、開発の見込みが大きく高い有効性を持つ小分子を選び出すことができる。提携条件に基づき、石薬集団はアストラゼネカが選定した複数の標的について、多くの適応症での治療効果が期待できる前臨床候補(PCC)を見つけ出していく。PCCには免疫疾患向けの前臨床低分子経口薬などが含まれる。
各PCCプログラムについて、アストラゼネカは開発・製造から商業化までの独占的なライセンスを取得するオプションを持つ。一方、石薬集団は契約一時金として1億1000万米ドルを受け取る。さらに、最大で16億2000万米ドルの開発マイルストーン支払いや、最大で36億米ドルの販売マイルストーン支払い、製品の年間純売上高に基づく1桁台パーセンテージのロイヤルティーも受け取ることが可能。