13日の香港市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.59%安の23892.56ポイントだった。中国企業指数は0.85%安の8655.33ポイント。メインボードの売買代金は概算で2942億8000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の24000ポイントを割り込んだ。序盤に小高くなる場面があったものの、再びマイナス圏に沈んで下げ幅を広げた。10日移動平均線(大引け時点で23866.32ポイント)付近では下げ渋ったものの、終値は6日以来1週間ぶりの安値。中東情勢の緊迫化を嫌気した売りが優勢だった。英BBCによると、イスラエルは13日未明(日本時間同日午前)、イランの核関連施設などを攻撃したと発表。イスラエルのネタニヤフ首相は攻撃について「必要な限り何日でも続く」と述べた。イスラエルの複数のメディアは、イランが報復として発射した100機以上の無人機がすべて迎撃されたと伝えた。セクター別では医療・ヘルスケアと一般消費財が下げた半面、エネルギー、コングロマリットが上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、製薬の中国生物製薬(
01177)と石薬集団(
01093)、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)が反落した。光学部品の舜宇光学科技(
02382)、カジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)、即席麺大手の康師傅控股(
00322)も安い。自動車メーカーのBYD(
01211)、理想汽車(
02015)、吉利汽車(
00175)はそろって続落した。半面、前日大引け後に2025年3月本決算を発表した宝飾品大手の周大福珠宝(
01929)が5%超上昇した。海運大手の東方海外(
00316)、香港不動産開発の恒隆地産(
00101)、中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)も大幅高。石油株のペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.72%安の5239.71ポイントと続落。新興電気自動車メーカーの小鵬汽車(
09868)と蔚来集団(
09866)、生成人工知能(AI)サービスのセンスタイム(
00020)の下げがきつい。構成30銘柄のうち前日比上昇は同程旅行(
00780) だけだった。