モルガン・スタンレーは最新リポートで、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(
09868)の目標株価をこれまでの101HKドルから6.9%引き上げ、108HKドルとした。投資判断は「オーバーウエート」。年初来で大きく上昇してきた株価が、競争激化を背景に短期的に変動する可能性があるものの、製品ラインアップや人工知能(AI)分野での取り組みがポジティブな材料との見方を維持。自社開発した人工知能(AI)チップ「図霊(チューリング)」と、一定の条件下で自動運転ができる「レベル3」相当の機能を搭載する新型車「G7」がブレークスルーになると評価した。『インフォキャスト』が13日伝えた。
モルスタは、「G7」に対する販売網からの良好な反応や、新型車「Mona Max」の堅調な受注状況を踏まえ、小鵬汽車の2025−27年の販売台数予想を従来比で5−8%上方修正。小鵬汽車の業績が26年に損益分岐点に到達すると予想し、黒字転換の時期を従来見通し(2027年)から1年前倒しした。また、25年に1株当たり損失が1%縮小し、26年に黒字転換、27年には6%増加するとの予測を明らかにした。
小鵬汽車の株価は日本時間午後0時4分現在、前日比5.63%安の72.05HKドルで推移している。