12日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.36%安の24035.38ポイントだった。中国企業指数は1.53%安の8729.96ポイント。メインボードの売買代金は概算で2444億1000万HKドル。
ハンセン指数は終始マイナス圏でもみ合い、終盤に下げ幅を拡大した。前日におよそ2カ月半ぶりの高値で終えた後とあって、利益確定売りが重荷となった。米国と中国は9−10日にロンドンで閣僚級協議を開き、貿易交渉の「枠組み」で合意したものの、米中両首脳による最終承認を控え、投資家は積極的にリスクを取りにくいもよう。トランプ米大統領は11日、自身のSNSに「習近平国家主席と私が最終承認すれば、中国との(貿易)合意は完了だ」「すべての磁石と必要なレアアースが中国から先行して供給されるだろう」「米国の関税は合計55%になり、中国は10%になる」などと投稿したが、中国側の発表が注目される。
ハンセン指数構成銘柄では、ネット株の快手科技(
01024)とアリババ集団(
09988)、ビールメーカーのバドワイザーAPAC(
01876)、火鍋チェーン運営の海底撈国際(
06862)、スマートフォン大手の小米集団(
01810)などが安い。現金配当・株式配当・無償増資の権利落ち日(10日)から2連騰の自動車・電池メーカー、BYD(
01211)が3日ぶりに反落した。半面、製薬の中国生物製薬(
01177)が19%超高と急伸。外部へのライセンス供与で大型契約が近く成立する見込みと同社幹部が明かしたことが材料視されたようだ。無錫薬明康徳新薬開発(
02359)、薬明生物技術(
02269)、翰森製薬(
03692)も大幅高。中東情勢の緊迫化を受けて産金大手の紫金鉱業集団(
02899)が買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.20%安の5331.33ポイントと反落。小鵬汽車(
09868)、快手科技、BYD、蔚来集団(
09866)、地平線機器人(
09660)が下落率上位。半面、キングソフト(
03888)、テンセント・ミュージック(
01698)、阿里健康(
00241)、京東健康(
06618)が上昇率上位だった。