12日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.50%安の24244.98ポイントだった。中国企業指数は0.51%安の8820.41ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1256億3000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、終始マイナス圏でもみ合った。指数は前日には3月19日以来、およそ2カ月半ぶりの高値で終えた後とあって、利益確定売りが重荷となった。米国と中国がロンドンで9−10日に開いた閣僚級協議で貿易交渉の「枠組み」で合意したものの、米中両首脳による最終承認を控え、様子見気分も漂った。トランプ米大統領は11日、自身のSNSに「習近平国家主席と私が最終承認すれば、中国との(貿易)合意は完了だ」と投稿した。
個別では、ネット株の快手科技(
01024)とアリババ集団(
09988)、ビールメーカーのバドワイザーAPAC(
01876)と華潤ビール(
00291)、火鍋チェーン運営の海底撈国際(
06862)などが安い。現金配当・株式配当・無償増資の権利落ち日(10日)から2連騰の自動車・電池メーカー、BYD(
01211)が3日ぶりに反落した。半面、中国生物製薬(
01177)が15%超高と急伸したほか、無錫薬明康徳新薬開発(
02359)、翰森製薬(
03692)、薬明生物技術(
02269)も大幅高となるなど、製薬株の上昇が目立った。産金大手の紫金鉱業集団(
02899)や、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)なども買いを集めた。