2025-06-12 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(11日):ダウ1米ドル安とほぼ横ばい、S&P500とナスダック総合は4日ぶり反落
11日のNY株式相場は反落。注目された米5月消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びにとどまったことが好感され上昇してスタートしたが、S&P500が2月に付けた史上最高値に接近したことや、大筋合意に至った米中貿易協議の両首脳による最終承認を控えた様子見も強まった。
ダウ平均は248米ドル高まで上昇後、128米ドル安まで反落し、1.1米ドル安(0.00%)とわずかながらマイナス圏で終了。S&P500も0.34%高まで上昇し、取引時間中の史上最高値まで1.43%に接近したが、0.27%安と4日ぶりに反落して終了。ハイテク株主体のナスダック総合も0.43%高まで上昇後、0.50%安と4日ぶりに反落した。
S&P500の11セクターはエネルギー、公益など4セクターが上昇し、一般消費財、素材、コミュニケーション、不動産など7セクターが下落。ダウ平均採用銘柄はユナイテッドヘルスが2%超上昇し、IBM、ゴールドマン・サックス、キャタピラーなどが1%超上昇した一方、アマゾン・、ホーム・デポが2%超下落し、アップル、ウォルマート、ナイキなどが1%超下落した。
寄り前に発表された5月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.1%と4月や予想の+0.2%を下回る伸びにとどまり、前年比では+2.4%と4月の+2.3%から上昇したものの、予想の+2.5%を下回った。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIも前月比+0.1%と前月の+0.2%や予想の+0.3%を下回り、前年比でも+2.8%と4月から横ばいとなり、予想の+2.9%を下回った。
CPIの鈍化を受けて米10年債利回りは前日の4.474%から4.422%に低下。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)フェドウォッチ・ツールの7月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は前日の15%から19%に上昇した。一方、センチメントはやや悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の16.95ポイントから17.26ポイントに上昇した。