11日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.84%高の24366.94ポイントだった。中国企業指数は1.12%高の8865.72ポイント。メインボードの売買代金は概算で2351億7000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付き、中盤まではじりじりと上げ幅を広げる展開。上昇率が1%を超えると上値が重かったものの、終値は3月19日以来およそ2カ月半ぶりの高値だった。米国と中国がロンドンで9−10日に開いた閣僚級協議で貿易交渉の「枠組み」で合意したと伝わり、買い安心感が広がった。政策の恩恵期待から保険株が大きく買われ、相場の上昇を主導した。セクター別では、素材、エネルギー、金融が上げた半面、必需消費財が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、保険株の中国人寿保険(
02628)と中国平安保険(
02318)が高い。中国当局が公布した民生支援政策に「商業健康保険の対象となる画期的新薬のリストを制定する」との方針が盛り込まれ、業務拡大につながるとの観測が浮上した。銀行株の招商銀行(
03968)、中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)の上昇も目立った。アルミ大手の中国宏橋(
01378)、新エネルギー車のBYD(
01211)、金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)は大幅に続伸した。半面、医薬品株の石薬集団(
01093)、食品・飲料株の康師傅控股(
00322)と農夫山泉(
09633)が下落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.09%高の5451.20ポイントと反発。動画プラットフォームのビリビリ(
09626)、新興電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)と小鵬汽車(
09868)が大幅に続伸した。一方、半導体株のASMPT(
00522)、華虹半導体(
01347)が売られた。