11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.52%高の3402.32ポイントだった。深セン成分指数は0.83%高の10246.02ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2554億6700万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた。序盤に上げ幅を広げ、心理的節目の3400ポイントに乗せた。米国と中国がロンドンで9日から実施していた貿易問題に関する閣僚級協議が終了し、両国が5月にスイスで結んだ合意内容を着実に履行することで一致したことを好感。買い一巡後は伸び悩み、前場半ば以降は3400ポイント付近で合ったが、終値ベースで5月14日以来、およそ1カ月ぶりの高値を更新した。
セクター別では、レアメタル、バッテリー素材、保険、証券が全面高。ゲーム、自動車部品なども買われた。半面、バイオ製品、電源設備、通信サービス、海運・港湾運営などが下げた。
A株市場では、生保の新華人寿保険(
01336)、中国人寿保険(
601628)が高い。中国当局が公布した民生支援政策に、保険会社が提供する医療保険の対象となる先進的な医薬品のリストを策定する方針が盛り込まれ、関連業務が拡大するとの思惑買いが入った。ゲーム関連の巨人網絡集団(
002558)、完美世界(
002624)、豚肉大手の牧原食品(
002714)、リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)なども買いを集めた。自動車・電池メーカーのBYD(
002594)が続伸。半面、油圧シリンダーメーカーの江蘇恒立液圧(
601100)、製薬の長春高新技術産業(
000661)、華潤三九医薬(
000999)、テック株の用友網絡科技(
600588)などが売られた。
上海B株指数は0.01%安の256.89ポイント、深センB株指数は0.65%高の1182.52ポイントだった。