CLSAアジア・パシフィック・マーケッツは最新リポートで、世界最大の車載電池メーカー、CATL(
03750)の目標株価をこれまでの385HKドルから447HKドルに引き上げた。CATLのH株が上場以来、A株に対して12%のプレミアムで取引されており、BYD(
01211)のH株も5月以降、A株に対して3%のプレミアムを維持していると指摘。これを踏まえ、CATLのH株の株価予測を、従来のA株比5%ディスカウントから10%プレミアムに調整したと説明。投資判断は「アウトパフォーム」に据え置いた。『AAストックス』が11日伝えた。
CLSAは、中国国内の電気自動車(EV)市場における年平均成長率が2030年には10%まで減速すると予測しつつも、CATLは競争が激化する中でも堅調な業績が期待できるとし、同業他社を上回るパフォーマンスを見込んでいる。CATLは高級EV向けの電池メーカーとして位置付けられており、同社製品は中国の高級EV市場で72%のシェアを持つ。この市場での優位性により、平均販売価格や利益率が大衆向けEVより高く保たれているとした。また、中国の高級EV市場はまだ普及が進んでおらず、全体の成長が鈍化しても、同市場には依然として大きな成長余地があるとの見方を示した。