10日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.08%安の24162.87ポイントだった。中国企業指数は0.15%安の8767.36ポイント。メインボードの売買代金は概算で2503億3000万HKドル。
ハンセン指数は前日終値を挟んでもみ合った後、前場はプラス圏で堅調に推移したが、後場に入ってマイナス圏に沈んだ。9日にロンドンで始まった米中の閣僚級貿易協議はロンドン時間10日午前10時(日本時間午後6時)から再開される見通しで、結果を見極めようと次第に様子見ムードが強まった。また、指数は前日に終値で3月20日以来およそ2カ月半ぶりの高値を付けた後とあって、利益確定の動きも相場の重しとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、美団(
03690)やテンセント(
00700)が売られて指数を押し下げたほか、理想汽車(
02015)や銀河娯楽(
00027)、SMIC(
00981)も安かった。半面、10株につき39.74元の現金配当に加え、10株につき8株の株式配当、10株につき12株の無償増資の権利落ち日に当たるBYD(
01211)が3%超上昇。中国宏橋(
01378)が4%超上昇したほか、翰森製薬(
03692)や石薬集団(
01093)など医薬関連の上昇も目立った。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.76%安の5392.19ポイント。金蝶国際ソフト(
00268)やSMICと同業の華虹半導体(
01347)、理想汽車が下落率上位だった。半面、BYDやテンセント・ミュージック(
01698)、蔚来集団(
09866)が高かった。指数構成銘柄以外では、チャイナ・レアアース(
00769)が13%超上昇した。