2025-06-10 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(9日):ダウがほぼ横ばい、半導体株が買われナスダック総合は2日続伸
9日のNY株式相場は高安まちまち。ロンドンで行われている米中貿易交渉の進展期待を背景に半導体株などが上昇したものの、今週水曜日の5月消費者物価指数(CPI)、木曜日の5月生産者物価指数(PPI)などのインフレ指標の発表を前に、積極的な取引は控えられた。
ダウ平均は朝方に195米ドル安まで下落後、130米ドル高まで上昇したが、1.11米ドル安(0.00%)とほぼ横ばいで終了。S&P500は先週末終値を挟んでもみ合ったが、0.09%高と小幅ながら2営業日続伸して終了し、ハイテク株主体のナスダック総合も0.31%高と続伸した。
S&P500の11セクターは一般消費財、素材、ITなど5セクターが上昇し、公益、金融、生活必需品など6セクターが下落。ダウ平均採用銘柄はボーイングが3.18%高となったほか、アマゾン、ウォルト・ディズニー、キャタピラー、IBMが1%超上昇した一方、トラベラーズが2.16%安となり、ナイキ、アップルも1%超下落した。センチメントはやや悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の16.77ポイントから17.16ポイントに上昇した。
米中貿易交渉を巡っては、トランプ米大統領と中国の習国家主席が5日に電話協議し、今週ロンドンで閣僚級協議が始まった。米国側はベセント財務長官、ラトニック商務長官、グリア通商代表が出席し、中国に対してレア・アースの輸出再開を求めたと報じられた。
半導体株はアドバンスト・マイクロ・デバイセズが4.77%高、テキサス・インスツルメンツが3.53%高、エヌビディアも0.64%高となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が1.96%高と2日続伸した。一方、世界開発者会議「WWDC25」でiPhone(アイフォーン)のOS刷新を発表したアップルは1.21%安となった。