週明け9日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前営業日比1.01%高の24033.41ポイントだった。中国企業指数は1.10%高の8724.75ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1517億9000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まり、朝方に心理的節目の24000ポイントを上抜けた。米国と中国がこの日ロンドンで開く閣僚級貿易協議を前に、関税やレアアース輸出規制を巡る両国の対立が緩和するとの期待から買いが入った。ただ、前引けにかけてハンセン指数は上げ幅をやや縮小。前場に発表された中国の5月の米ドル建て貿易統計と生産者物価指数(PPI)がともに市場予想から下振れしたことで、足元の中国景気の減速が改めて意識されたもよう。
個別では、大型ネット株の美団(
03690)とJDドットコム(
09618)が大きく買われ、相場の上昇を主導。ショート動画の快手科技(
01024)が大幅に続伸した。この日からハンセン指数構成銘柄となった中通快逓(
02057)は4.25%高で前場の取引を終えた。医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)も高い。半面、金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)、宝飾品販売の周大福珠宝(
01929)の下落が目立った。自動車株のBYD(
01211)と吉利汽車(
00175)も売られた。