6日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反落。終値は前日比0.48%安の23792.54ポイントだった。中国企業指数は0.63%安の8629.75ポイント。メインボードの売買代金は概算で2356億2000万HKドル。
ハンセン指数は小動きで始まった後、マイナス圏の狭いレンジでもみ合った。中国の習近平国家主席とトランプ米大統領が5日に電話協議したものの、その後の貿易交渉を通じて関税やレアアース輸出などを巡る問題が解消されるかは不透明との見方が広がったもよう。心理的節目の24000ポイントが上値のめどとして意識された上、前日の米株式相場の下落も地合いを悪化させた。セクター別では素材と医療・ヘルスケアが大きく買われた半面、一般消費財、通信が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のアリババ集団(
09988)、JDドットコム(
09618)、美団(
03690)が下げ、相場の重荷となった。オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)は大幅に続落。半導体受託製造のSMIC(
00981)、アリババ集団子会社の阿里健康(
00241)も売られた。半面、前日安かった製薬会社の石薬集団(
01093)が13%近く上昇。同業の翰森製薬(
03692)も反発した。ショート動画プラットフォームの快手科技(
01024)、アルミ大手の中国宏橋(
01378)、金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)も高い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.63%安の5286.52ポイントと4日ぶりに反落。SMIC、トリップ・ドットコムのほか、新興電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)の下落が目立った。一方、快手科技8%超の大幅高。家電株の美的集団(
00300)と海爾智家(
06690)も買われた。