HSBCグローバルリサーチは最新リポートで、民営製薬会社の石薬集団(
01093)の投資判断をこれまでの「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価を4.7HKドルから9.5HKドルに上方修正した。石薬集団の2025年1−3月期決算で売上高と純利益が前年同期比でそれぞれ22%減、8%減となったが、前四半期比では売上高が12%増、純利益が60%増と回復基調が鮮明となり、中国で医薬品集中調達制度が導入された影響から徐々に脱しつつあるとした。『AAストックス』が6日伝えた。
HSBCは石薬集団の創薬部門に楽観的な見通しを示し、主な理由として2点を挙げた。第1に、石薬集団が5月30日に開示した情報によれば、足元で3件の交渉が進んでおり、ライセンス契約やM&Aなどの業務開拓が想定していたよりも早い時期に大きく進んでいる。第2に、抗がん剤候補のSYS6010の治験で良好なデータが得られている。
これを踏まえ、HSBCは石薬集団の2025−26年の純利益予想をそれぞれ7%、19%上方修正。2025−27年の純利益の年平均成長率(CAGR)は11%と予測している。