中国のネット通販最大手、アリババ集団(
09988)の蔡崇信会長が今年2月、米アップルと中国向けスマートフォンの人工知能(AI)の開発で提携することを明らかにしているが、地政学的リスクの高まりなどを背景に中国の規制当局による審査が滞っているようだ。『香港01』が6日、外電を引用して伝えた。
アップルが中国で販売する「iPhone」に搭載されるAIサービス「アップルインテリジェンス」について、アップルとアリババ集団は今年に入ってから国家インターネット情報弁公室(CAC)に複数のAI製品の審査を申請しているものの、審査は進んでおらず、認可は得られていない。消息筋は、中国の規制当局はAIなどデリケートな技術分野などを中心に米企業との提携に関する審査を長引かせており、最終的には国務院レベルの認可が必要になる可能性もあるとの見方を示している。
アリババ集団の株価は日本時間午前11時43分現在、前日比1.94%安の116.00HKドルで推移している。