中国の工業情報化部など5部局は先ごろ、2025年の新エネルギー車(NEV)農村普及策「新エネルギー車下郷活動」を展開すると通知した。対象車種は124モデルで、国産ブランド、合弁ブランド、外資ブランドが含まれ、乗用車から小型商用車まで多岐にわたる。この中に、米テスラが初めて「下郷」車種リストに入った。『AAストックス』が5日伝えた。
通知によると、同活動は「グリーン、低炭素、スマート、安全−新農村に力を与え、新たなモビリティを満喫する」をテーマに、昨年より25モデル多い124モデルが対象となる。今年はテスラの「Model Y」と「Model 3」の2モデルが含まれた。テスラは中国メディアに対し、今回が初めて「新エネルギー車下郷車種リスト」に掲載されたことを認めた。
国産ブランドのうち、BYD(
01211/
002594)は11モデル、重慶長安汽車(
000625/
200625)はファーウェイ、CATL(
03750)が共同出資する「阿維塔(Avatr)」を含めて15モデル、東風汽車集団(
00489)は10モデル、吉利汽車(
00175)は10モデル以上がリスト入りした。プラグインハイブリッドSUVやNEV商用車などが含まれ、価格は数万元から数十万元まで。
「新エネルギー車下郷活動」は20年から始まり、今年で5年連続の開催となる。これまでに9期にわたり400車種以上のNEVが対象車種として発表され、同活動における対象車種の累計販売台数は1500万台に迫る。
中国汽車工業協会(CAAM)のデータによると、今年1−4月のNEV生産台数は前年同期比48.3%増の442万9000台、販売台数は同46.2%増の430万台に達した。新車販売全体に占めるNEVの割合は42.7%。