米ホワイトハウスのレビット大統領報道官は3日、トランプ米大統領が中国の習近平国家主席と今週後半に協議すると明らかにした。中国外交部が米国による半導体規制や中国人留学生のビザ取り消しを批判したことについて記者会見で問われ、「誰かが被害者だとは考えていない。2つの強国があり、米大統領は中国の国家主席および指導部と良い関係を築いている。協議は今週後半に行われる予定だ」と述べた。

　中国は4月4日から電気自動車（EV）などの製造に欠かせないレアアース（希土類）7種とそれらを含む合金・化合物の輸出規制を実施している。レビット報道官は、5月初旬にスイスで行った米中高官協議での合意を中国が順守しているか監視していると強調。「米国は設定した条件を守っており、米政権担当者は中国当局と連絡を取っている。多くの利益が絡むと全ての関係者が理解しており、まもなく首脳同士で協議する」と語った。