2025-06-05 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(4日):ダウ91米ドル安と5日ぶりに反落、メタや半導体株が買われナスダックが3日続伸
4日のNY株式相場は高安まちまち。5月ADP民間部門雇用者数や5月ISM非製造業PMIが予想を下回る弱い結果となり景気減速懸念が重しとなった一方、半導体株やメタ・プラットフォームズなどが上昇し相場を支えた。
ダウ平均は125米ドル高まで上昇する場面もあったが、91.9米ドル安(-0.22%)と一日の安値で終了し、5営業日ぶりに反落した。S&P500も前日終値を挟んでもみ合ったが、0.01%高とわずかながら3日続伸して終了。ハイテク株主体のナスダック総合は一時0.21%安まで下落したが、0.32%高と3日続伸して終了した。
S&P500の11セクターはコミュニケーション、素材、不動産、ITなど6セクターが上昇し、エネルギー、公益、生活必需品、金融など5セクターが下落。上昇率トップのコミュニケーションではメタが3.16%安となったほか、ネットフリックスが1.78%上昇し、上場来高値を更新した。半導体株はオン・セミコンダクター、NXPセミコンダクターズが5-6%高となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は1.39%高と3日続伸した。
金曜日の5月雇用統計の前哨戦となる5月ADP民間部門雇用者数は3万7000人増と、下方修正された前月改定値の6万人増から減少し、市場予想の11万人増を下回った。5月ISM非製造業PMIも49.9と予想の52.0を下回り、11カ月ぶりに好不況の分かれ目となる50を下回った。トランプ関税による景気悪化が意識される中、トランプ米大統領が、中国の習近平国家主席との交渉は「極めて困難」だとSNSに投稿したことも米中貿易交渉の進展期待の後退につながった。