中国の高級電気自動車(EV)メーカー、蔚来集団(
09866)の李斌最高経営責任者(CEO)は業績発表電話会議で、2025年10−12月期の黒字化の達成に強い自信を示した。「蔚来(NIO)」を含む3ブランドの月間販売台数が5万台をわずかに超える水準となり、粗利益率が17%−18%、販売費用は売上高の約10%、研究開発費は6%−7%であれば、収益目標の達成が可能との見通しを明らかにした。『信報』が4日伝えた。
李CEOは、蔚来集団はこれまで集中的な研究開発投資期にあったが、25年4−6月期から「収穫期」に入ったと説明。今後の経営目標は粗利益の確保にあり、販売目標を特別に強気には設定しない方針を示した。10−12月期には蔚来ブランド単独で月間納車台数が2万5000台に達し、粗利益率が20%超に向上する可能性があると見込んでいる。
第2ブランドの「楽道(ONVO)」に関しては、7−9月期に新型車を投入する予定で、これにより粗利益率が大幅に改善すると予想。樂道の「L90」は7−9月期、「L80」は10−12月期にそれぞれ納車を開始する見通し。同ブランドの3モデルを合計し、10−12月期に月間2万5000台の販売達成を目指すとした。