2025-06-03 |
中国/業界動向/自動車・二輪 |
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中国政府、25年も新エネ車の農村普及策を実施へ
中国政府は25年も新エネルギー車(NEV)の農村普及策「新エネルギー車下郷活動」を継続実施する。工業情報化部や国家発展改革委員会など関係5部門が通知を出した。農村地域の低炭素交通体系の構築と消費拡大を目指す。NEVの展示や試乗イベントを通じて認知度を高め、インフラ整備や支援政策を一体で展開する。
活動では、農村での実用性や評判を基準に車種を選定し、展示会や試乗体験を実施。充電・電池交換設備の設置や整備業者、保険・ローンなどの金融サービス業者も連携させ、NEVの利用環境を広げる。車と電力網の双方向連携技術の導入も進め、地域のグリーン成長を後押しする。
車両購入税や車両・船舶税の減免、中古車の買い替え支援、充電設備の整備支援といった政策を組み合わせ、メーカーには製品供給の拡充やサービスレベルの向上を求める。普及率の低いモデル地域を選び、重点的にイベントを展開。地域の特性に応じた施策と連動させて周辺農村へと波及させる。充電インフラの整備や車と道路・クラウドが連携する次世代通信基盤の実証と組み合わせ、関連リソースを農村へと振り向ける。NEVの製造、販売、金融、インフラ、アフターサービスを担う企業の参加を促し、購入支援から利用後の保守までを網羅する販売促進策を構築。全サイクルにわたる支援体制を整える。
活動はオンラインとオフラインを組み合わせて展開。地域の主会場を軸に現地イベントを開き、同時にクラウド展示やライブ販売、オンライン相談といったデジタル機能で販売から納車、アフターサービスまでの連携を図る。
今回の活動は中国汽車工業協会など関連団体が実施主体となる。各地の関連当局も連携し、安全対策や宣伝活動を強化する。