シティグループは最新リポートで、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)について、2025年12月期の純利益予想を46%引き下げた。2026−27年の純利益予想も32−36%下方修正した。太陽光パネル用ガラス価格の低下と、生産量の拡大が見込めないことを反映させた。目標株価は3.65HKドルから2.3HKドルに引き下げたが、株価純資産倍率(PBR)でみると割安な水準だとして、投資判断は「中立」に据え置いた。『AAストックス』が3日伝えた。
シティは、信義光能が複数の課題に直面しているとの見方を示し、例として製品販売価格の下落を挙げた。太陽光パネル用ガラスの価格は2025年5月時点で2.0ミリ厚が前年同月比25.5%安、3.2ミリ厚が17.8%安だったと指摘。また、業界在庫は29.2日分と高水準に積み上がっている。関税政策を巡る不透明性を背景に、太陽光パネルの設置量が4月にピークとなり、下半期にかけて減少に転じる可能性があるとみている。
一方、業界で中・下位メーカーとの競争が激化するなか、業界大手の福莱特ガラス(
06865)と信義光能の市場生産シェアが2.9ポイント低下し、39.2%に縮小したと分析した。