江蘇省拠点の製薬会社、翰森製薬(
03692)は2日大引け後、全額出資子会社の上海翰森生物医薬科技と江蘇豪森薬業集団が開発している糖尿病の治療薬候補「HS-20094」について、米バイオ医薬のリジェネロン・ファーマシューティカルズとライセンス契約を結んだと発表した。HS-20094を中国を除く全世界で開発・製造・商業化する独占的権利をリジェネロンに許諾することで合意した。
ライセンス契約の下、翰森製薬は契約一時金として8000万米ドルを受け取るほか、開発から行政認可、商業化の進展に応じて最大19億3000万米ドルのマイルストーン支払いを受けることができる。また、将来の製品売り上げについて2桁台のロイヤルティーも受け取る見通し。
HS-20094はGIP/GLP-1受容体作動薬で、血糖に応じて膵臓からのインスリン分泌を促し、そのインスリンの作用より血糖値を下げる。翰森製薬によると、すでに第2相臨床試験が完了し、良好な有効性および安全性データを得ている。同社は現在、中国で第3相臨床試験を進めている。