30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.47%安の3347.49ポイントだった。深セン成分指数は0.85%安の10040.63ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1391億7900万元だった。
上海総合指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。28日に米国際貿易裁判所がトランプ米大統領の相互関税とカナダとメキシコ、中国への追加関税を無効と判断し、差し止め命令を出したが、二審にあたる米連邦巡回区控訴裁判所は29日、差し止め判決を一時的に停止することを命じており、米国の関税政策を巡る不透明感が相場の重しとなった。また、31日には中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表されるほか、6月2日は端午節で休場となることもあって、持ち高調整の売りも広がった。セクター別では、電機と自動車がほぼ全面安となったほか、電源設備や汎用設備も売られた。半面、銀行やバイオ、製薬などが買われた。
A株市場では、恵州市徳賽西威汽車電子(
002920)や寧波均勝電子(
600699)が下げたほか、BYD(
002594)も売られた。香港上場に向けて申請を行ったと発表した紫光(
000938)も下げた。半面、上海復星医薬(
600196)や華東医薬(
000963)、中信銀行(
601998)や上海浦東発展銀行(
600000)が買われた。
上海B株指数は1.44%安の256.82ポイント、深センB株指数は1.92%安の1182.67ポイント。