2025-05-30 |
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DeepSeek、AI推理モデルR1を更新
中国の生成人工知能(AI)スタートアップ、DeepSeekがAI開発者プラットフォームHugging Faceで、R1推理モデルの新版「R1-0528」を公開した。『信報』が29日伝えた。
同社の公式説明によると、DeepSeek-R1-0528は昨年12月にリリースされたDeepSeek V3 Baseモデルを基盤としているが、後続の学習プロセスでより多くの計算能力を投入し、モデルの思考深度と推論能力を大幅に向上させたという。
新版R1モデルは、数学、プログラミング、汎用ロジックなど複数のベンチマークテストで、現在中国国内の全モデルの中でトップクラスの優れた成績を収めた。全体的な性能では、o3やGemini-2.5-Proといった他の国際的なトップモデルに近づいている。
「幻覚」(ハルシネーション)の改善については、新版DeepSeek R1がこの問題に対して最適化を行った。旧版と比較して、更新されたモデルは書き換え、要約、読解などのシナリオで、幻覚率を45%−50%程度低減し、より正確で信頼性の高い結果を効果的に提供できるようになった。
クリエイティブライティングの面では、旧版R1の基礎の上に、小説、散文などの文体に対してさらなる最適化を実施した。これにより、より長く、構造と内容がより完全な長編作品を出力できるようになり、同時に人間の好みに近い執筆スタイルを示すという。