29日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比1.35%高の23573.38ポイントだった。中国企業指数は1.37%高の8559.71ポイント。メインボードの売買代金は概算で2268億5000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付いた後、ほどなくプラス圏に浮上すると、徐々に上げ幅を拡大し、終値は23日以来、約1週間ぶりの高値だった。中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表を週末に控えて様子見ムードは強いものの、米国際貿易裁判所が28日、トランプ米大統領が「解放の日」に公表した関税措置は大統領の権限を逸脱しているとし、違法の判断を下したことが好感された。
ハンセン指数構成銘柄では、美団(
03690)が6%超上昇して指数を押し上げたほか、薬明生物技術(
02269)や無錫薬明康徳新薬開発(
02359)の上昇も目立った。前引け後に四半期決算を発表した石薬集団(
01093)は11%超上昇した。半面、中国神華能源(
01088)やチャイナ・ユニコム(
00762)が売られたほか、大引け後に四半期決算を発表する理想汽車(
02015)も下げた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.46%高の5301.92ポイント。美団のほか、華虹半導体(
01347)や小鵬汽車(
09868)が上昇率上位だった。半面、キングソフト(
03888)や京東健康(
06618)が売られた。指数構成銘柄以外では、衆安在線財産保険(
06060)が31.56%高と大幅に5日続伸した。