シティグループは最新リポートで、中国の大手自動車メーカー、長城汽車(
02333)を30日間の「ポジティブ・カタリスト・ウオッチ」に指定した。4月のロシア向けの輸出台数が前月比32%増に転じたことを理由に挙げた。投資判断は「買い」、目標株価は18.6HKドル。『AAストックス』が29日伝えた。
シティは、長城汽車の輸出の拡大が6月まで続くとみて、利益見通しの改善につながると指摘。4−6月期のコア純利益が30億元に回復し、一過性の項目を含めると純利益が約40億元になると予想した。また、ディーラーへの調査によれば「坦克300」と「梟龍MAX」の販売が着実に伸びており、国内新エネルギー自動車(NEV)市場でのシェアの拡大に寄与するとの見方を示した。4−6月期の利益が40億元に到達すれば、2025年通期の純利益は約130億元まで回復する可能性があると試算。長城汽車の株価は足元で大きく下落しているが、販売の好調を背景に利益予想が上方修正されれば、株価の押し上げ要因になるとした。