28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に5営業日続落。終値は前日比0.02%安の3339.93ポイントだった。深セン成分指数は0.26%安の10003.27ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆99億5000万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しい展開。小高く寄り付いた後、終始前日終値を挟んでもみ合った。指数は約3週間ぶりの安値圏で推移しているとあって、買い戻しがある下値を程度支えた。一方、トランプ米政権が貿易相手国と進める関税交渉を巡り先行き不透明感が根強いほか、5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表を週末に控えており、積極的にリスクを取る動きは限られた。
セクター別では、化学肥料、化学原料、医療サービス、航空機製造・宇宙関連、バッテリーなどが安い。半面、宝飾品、採掘、物流、環境保護関連などが買われた。
A株市場では、テック株の欧菲光集団(
002456)、北方華創科技集団(
002371)、上海宝信ソフト(
600845)や、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)などの下げが目立った。前日に高かった車載電池メーカーの国軒高科(
002074)が反落。自動車・電池メーカーのBYD(
002594)が大幅に3日続落した。半面、石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)、宅配大手の順豊控股(
002352)、食品・飲料関連の仏山市海天調味食品(
603288)、北京燕京ビール(
000729)などが買いを集めた。
上海B株指数は0.53%高の258.23ポイント、深センB株指数は0.7%高の1198.59ポイントだった。