中国でネット出前市場の競争が激化するなか、中国の生活関連アプリ運営大手、美団(
03690)の王興会長兼最高経営責任者(CEO)は26日の業績説明会で「あらゆる必要な措置を講じてこの競争に勝利する」と語った。これについて、美団の関係者は、「あらゆる必要な措置」とは「低価格・低品質な過当競争」に反対することを明確に指していると釈明。配達員の福利厚生保障や業者への支援金など、業界エコシステムへの投資を継続的に拡大し、一連の施策を通じて業界の健全な発展を推進していくと強調した。『信報』が28日伝えた。
また、同関係者は、中国のネット出前、小売業界が新たな段階に発展しているとの認識を示した。「過剰な補助金」による価格競争は、業者自身の利益にも、業界の発展方向にも合致しないと指摘した。美団は2月以降、当局の政策に積極的に対応し、小売りテクノロジーの研究開発への投資を拡大し、海外市場にも参入。同社は現在の低品質・低価格な過当競争に参加する動機も必要性もないと強調した。事業発展における主要目標は、投資を継続的に拡大し、業界エコシステムの長期的かつ安定的な発展を支援することであるとした。