27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続落。終値は前日比0.18%安の3340.69ポイントだった。深セン成分指数は0.61%安の10029.11ポイントと4営業日続落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9989億2600万元だった。
上海総合指数は小動きで始まり、前場に下げ幅を拡大。後場に入ると次第に下値を切り上げたものの、終値は6日以来3週間ぶりの安値圏だった。トランプ米政権が貿易相手国と進める関税交渉の先行きが不透明ななか、世界経済や貿易が混乱するリスクを警戒する売りが優勢だった。前日の米株式市場が休場だったこともあって相場全体の新たな材料に乏しく、投資家は積極的な買いを手控えたもよう。セクター別では貴金属が全面安のほか、コンシューマーエレクトロニクス、非鉄金属、風力発電設備、半導体が下落した。半面、農薬・動物薬、宝飾品、食品・飲料、化学繊維が上昇した
A株市場では、太陽電池メーカーの隆基緑能科技(
601012)、金鉱大手の紫金鉱業集団(
601899)、油圧シリンダーメーカーの江蘇恒立液圧(
601100)が安い。受託製造の立訊精密工業(
002475)、新エネルギー車大手のBYD(
002594)は続落。自動車部品の安徽中鼎密封件(
000887)、寧波均勝電子(
600699)、華域汽車系統(
600741)もそろって下げた。一方、車載電池メーカーの国軒高科(
002074)が4%超上昇。映画館運営の万達電影(
002739)の続伸が目立つ。中堅銀行の中国民生銀行(
600016)と上海浦東発展銀行(
600000)も買われた。
上海B株指数は1.03%安の256.88ポイントと続落。深センB株指数は0.61%安の1190.25ポイントと4営業日続落した。