2025-05-26 |
香港/企業動向/非鉄金属 |
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紫金鉱業集団傘下のカモア・カクラ銅鉱山、地震で生産中断
中国の大手金鉱会社、紫金鉱業集団(
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601899)は23日大引け後、コンゴ民主共和国にある傘下のカモア・カクラ銅鉱山のカクラ鉱区で地震が相次いで発生し、複数カ所で天盤が崩落したと明らかにした。これを受け、合弁会社のKamoa Copper S.A.の経営陣が同地域での作業中断を決定し、作業員や一部設備を現場から避難させたとしている。これまでにけが人などは出ていない。紫金鉱業集団は社内で専門家チームを組織して現場に派遣したほか、必要であれば外部の専門家も招いて調査を進め、管理面や技術面の改善に取り組むとしている。
カモア・カクラ銅鉱山は紫金鉱業集団が44.45%の権益を保有しており、2024年の銅生産量は43万7000トン、25年は52万−58万トンの生産を予定している。今回の地震により生産計画に不利な影響が生じるとみられるが、具体的な影響については、調査結果を踏まえて評価した後、開示するとしている。24年のカモア・カクラ銅鉱山の利益貢献は17億2000万元で、紫金鉱業集団の純利益の5.37%に相当する水準。