2025-05-26 |
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NY市況(23日):ダウ256米ドル安でS&P500が4日続落、トランプ関税懸念再燃
23日のNY株式相場は下落。トランプ米大統領がアップルとEUに対して高率の関税を課す考えを示したことで貿易摩擦懸念が再び強まった。トランプ米大統領は自身のSNSに国外で生産され米国で販売されるiPhone(アイフォーン)については、アップルが25%の関税を払うべきだとし、欧州連合(EU)については6月1日から50%の関税を発動したいと発言した。ただ、CNBCがホワイトハウスはこれらの大統領発言を正式な政策声明と認識していないと報じたことで過度な警戒感は和らいだ。
ダウ平均は軟調にスタートすると一時505米ドル安まで下落し、256.02米ドル安(-0.61%)で終了。S&P500も一時1.28%安まで下落後、0.67%安で終了し、ともに4日続落した。前日に3日ぶりに反発したナスダック総合は1.72%安まで下落後、1.00%安と反落して終了した。
個別企業として初めてトランプ米大統領の攻撃を受けたアップルは3.02%安と大幅に8日続落となった。一方、トランプ米大統領が日本製鉄によるUSスチールの買収を承認したことで、USスチールが21.24%高と急伸した。
S&P500の11セクターは公益、生活必需品、エネルギーなど4セクターが上昇し、IT、コミュニケーション、一般消費財、資本財など8セクターが下落した。センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の20.28ポイントから22.29ポイントに上昇した。
週間ではダウ平均が2.47%安、S&P500が2.61%安、ナスダック総合が2.47%安と3指数がそろって大幅反落。年初来ではダウ平均が2.21%安、S&P500が1.34%安、ナスダック総合が2.97%安となり、ダウ平均とS&P500は再びマイナス圏に沈んだ。