2025-05-23 |
中国/業界動向/金融 |
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何立峰副首相、シティとカーライルの幹部と会談
中国の何立峰副首相は23日、北京の人民大会堂で米シティグループのジェーン・フレーザー会長と米投資会社カーライル・グループのシュワルツ最高経営責任者(CEO)と個別に会談した。中国経済の回復基調や外資誘致の方針を説明し、対中投資の拡大を呼びかけた。国営新華社が同日伝えた。
何氏は「中国経済は回復と好転の流れを維持しており、第1次産業から第3次産業の発展の潜在力が継続的に発揮されている」と強調。高品質な発展が着実に進んでおり、経済は強い回復力と活力を備えていると述べた。
そのうえで「全国統一市場」の構築や高度な対外開放の継続、国際的な高水準の経済・貿易ルールとの整合、ビジネス環境の改善、外資導入の促進に取り組んでいると説明。外資系金融機関の中国での事業拡大を歓迎し、資本市場の発展に共同で取り組むよう呼びかけた。
フレーザー氏は「シティは中国市場での事業活動をさらに深めていく」と応じ、証券、先物、金融派生商品などの分野での新規展開に意欲を示した。
シュワルツ氏は「中国経済の成長見通しを高く評価しており、長期的な協力に力を入れていきたい」と述べ、中国での新たな投資計画を拡大する考えを示した。