大和証券キャピタルマーケッツは最新リポートで、ネットイース(
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ネットイースは20日のオンラインイベント「2025 NetEase Games 520」で、『漫威秘法狂潮(MARVEL Mystic Mayhem)』(2025年下半期に配信予定)などの新作ゲーム9本を発表。さらに、『ディアブロ2』の再リリースの認可を取得済みで、『Frostpunk』を6月5日に正式リリースする予定を明らかにした。
大和は、パソコン用と専用機向けのゲームの比率が上昇してネットイースの利益率に影響したとの見方を示した。中国本土で配信するパソコン用ゲームはプラットフォーム費用が低いため粗利益率が高いが、グローバル配信のIP(知的財産)ライセンス契約のタイトル(例えば『MARVEL Rivals』)はプラットフォーム費用がかさみ、IP収益の分配も生じるため利益率は比較的低いと指摘。今後、複数のプラットフォームでグローバル展開するゲームが増えるにつれ、利益率に下押し圧力がかかるものの、コスト管理とリソース配分の最適化により安定した収益性が期待できるとした。
ネットイースの株価は日本時間午後4時31分現在、前日比1.13%高の188.70HKドルで推移している。