中国の不動産大手、万科企業(
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02602)の株式を筆頭株主に差し入れる。LTV(Loan to Value、担保資産に対する融資の割合)は70%で、市場の一般的な水準である30−60%を上回るとしている。
万科企業はすでに融資を全額取得した。年利は1年物の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)に0.76%を差し引く水準で、現段階で2.34%が適用されている。融資は2028年3月14日に満期を迎える。万科企業は借入金を公開市場で発行した社債の元利償還に充てる。
万物雲空間科技の21日終値(20.95HKドル)で計算すると、差し入れる株数は3億1200万株(発行済株数の26.95%)となる。万科企業は現時点で万物雲空間科技の株式57.12%を保有している。