2025-05-22 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(21日):ダウ816米ドル安と2日続落、金利上昇などが重し(08:55)
21日のNY株式相場は続落。財政赤字拡大懸念や低調な米20年債入札の結果を受けて米長期金利が大きく上昇したことや、小売り大手のターゲットが関税などを理由に通期見通しを引き下げたことが株式相場の重しとなった。
米10年債利回りは前日の4.481%から一時4.600%台に上昇し、米30年債利回りは一時2023年10月以来となる5.09%台まで上昇した。ターゲットは2−4月期決算が予想を下回ったほか、通期売上高見通しを引き下げたことで5.21%安となった。
ダウ平均は終日マイナス圏で推移し、816.8米ドル安(-1.91%)で終了。S&P500も一時1.84%高まで下落後、1.61%安で終了。ハイテク株主体のナスダック総合は一時0.52%高まで上昇したが、1.41%安で終了し、主要3指数がそろって大幅に2日続落した。センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の18.09ポイントから20.87ポイントに上昇した。
S&P500の11セクターはコミュニケーションが0.67%高と唯一上昇した一方、不動産の2.63%安を筆頭にヘルスケア、金融、公益、一般消費財など10セクターが下落した。コミュニケーションでは新しいAI検索サービスが好感されたアルファベットが2.79%上昇した。ダウ平均採用銘柄はコカ・コーラ(+0.22%)を除く29銘柄が下落。投資判断の引き下げが嫌気されたユナイテッドヘルスが5.78%安となったほか、ナイキ、アメリカン・エキスプレス、3Mも3-4%下落した。