香港証券取引所を運営する香港証券取引所(
00388)の陳翊庭最高経営責任者(CEO)は20日、世界最大の車載電池メーカー、寧徳時代新能源科技(
03750/300750)の上場セレモニーに出席し、香港証券取引所で実施された新規株式公開(IPO)による調達額が世界2位となったことを明らかにした。寧徳時代新能源科技のIPO調達額は今年に入って世界最大だったと指摘。現在、香港証券取引所が審査を進めている上場申請は150件に達しており、調達額が10億HKドルに達する大型案件も少なくないとした。『明報』が21日伝えた。
陳CEOは、A株上場企業が香港上場を申請する「先A後H」や中国概念株(チャイナ・コンセプト・ストック)の「回帰」が香港IPO市場の新たなトレンドとなっており、これまでに40を超えるA株企業が香港上場計画を公表または上場申請を行っているとした。
一方、海外市場に上場する中国概念株について、時価総額の約8割相当がすでに香港上場を果たしているものの、まだ香港上場していない企業も多くあることから、香港証券取引所は準備を進めていくとした。
香港証券取引所の株価は日本時間午前11時24分現在、前日比0.95%高の382.80HKドルで推移している。