2025-05-20 |
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本土大引け:続伸、中国の景気刺激策に期待 宝飾品株が高い
20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.38%高の3380.48ポイントだった。深セン成分指数は0.77%高の10249.17ポイントと4営業日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1696億8100万元だった。
上海総合指数はプラス圏の狭いレンジでのもみ合いで始まり、前引けにかけて上げ幅を拡大。寄り付き前に最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)の7カ月ぶり引き下げが発表され、中国当局による景気刺激策に期待する買いが入った。ただ、今回のLPRの0.1%引き下げは7日に中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝行長が示していただけに、市場では想定内との受け止め方もあり、上値を買い上がる動きは限られた。セクター別では、宝飾品やバイオ製品、美容・ケア、製紙・印刷、ゲームが高い。半面、前日買われた港湾・海運、化学繊維、不動産開発が下落。航空・宇宙や石炭も売られた。
A株市場では、アニメーション制作の奥飛娯楽(
002292)、光学部品メーカーの欧菲光集団(
002456)がストップ高を付けた。宅配大手の順豊控股(
002352)と新エネルギー車大手のBYD(
002594)は反発。製紙のSTチェンミン・ペーパー(
000488)、車載電池の国軒高科(
002074)も買われた。半面、自動車部品の寧波均勝電子(
600699)、港湾運営の上海国際港務(
600018)、建機の三一重工(
600031)が下落した。
上海B株指数は0.04%高の259.73ポイントと3営業日続伸。深センB株指数は0.32%高の1193.84ポイントと反発した。