シティグループは最新リポートで、中国インターネットサービス大手、テンセント(
00700)の投資判断を「買い」、目標株価を695HKドルに据え置いた。テンセントがQQブラウザーに導入した新世代の人工知能(AI)ブラウザー「QBot」について、普及のしやすさや応用力の高さを評価し、同社がAI分野の有力な参加者になるとの見通しを示した。『AAストックス』が20日伝えた。
QBotは「DeepSeek」とテンセントが開発した「混元」のAIモデルを統合し、公式アカウントや他のプロフェッショナル・コンテンツ生成(PGC)プラットフォームからの信頼性の高いデータを集約。検索、閲覧、文書作成、学習、オフィス業務など、さまざまな利用シーンに対応するAI機能を提供する。
シティは、QQブラウザーの月間アクティブユーザー数が4億3300万人、日間アクティブユーザー数が9700万人に達していることから、ユーザーの検索・閲覧習慣をAI対応へと移行させることが比較的容易だと指摘。テンセントの強固なユーザー基盤とソーシャルグラフ型のエコシステムが、AI機能と製品の拡張に寄与するとした。
テンセントの株価は日本時間午後2時58分現在、前日比0.29%高の515.50HKドルで推移している。