2025-05-20 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(19日):ダウ137米ドル高と3日続伸、S&P500は小幅に6日続伸
19日のNY株式相場は続伸。ムーディーズの格下げを受けて米国債利回りが上昇したことが嫌気され下落してスタートしたものの、その後米国債利回りの上昇が一服したことで買い戻された。
ダウ平均は朝方に317米ドル安まで下落後、187米ドル高まで反発し、137.33米ドル高(+0.32%)と3営業日続伸して終了。S&P500も1.05%安まで下落後、0.09%高で終了し、6営業日続伸。ナスダック総合は1.50%安まで下落後、0.02%高とわずかにプラス圏で終了し、2営業日続伸した。
S&P500の11セクターはヘルスケア、生活必需品、資本財、素材など7セクターが上昇し、エネルギー、一般消費財など4セクターが下落。ダウ平均採用銘柄はユナイテッドヘルスが8.21%高となり1銘柄でダウ平均を147米ドル余り押し上げたほか、メルク、アムジェン、マイクロソフトが1%超上昇した一方、シェブロンが2.54%下落し、ナイキ、セールスフォース、アップル、ゴールドマン・サックスなども1%超下落した。
センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の17.24ポイントから18.14ポイントに上昇した。
週末にムーディーズが米国の格付けをAaaからAa1に1段階引き下げたことで「アメリカ売り」が意識されたが、S&Pやフィッチと同水準にとどまったことなどで影響は一時的だった。米30年債利回りは先週末の4.897%から一時5.037%まで上昇したが、4.941%で終了。米10年債利回りも先週末の4.439%から4.564%まで上昇後、4.475%で終了した。
ドル円も先週末の145.70円から一時144.67円まで円高が進んだものの、その後145円台まで上昇し、144.86円で終了した。