週明け19日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に3営業日続落。終値は前営業日比0.05%安の23332.72ポイントだった。中国企業指数は0.09%安の8460.55ポイント。メインボードの売買代金は概算で1847億HKドル。
ハンセン指数は安く始まったものの、じりじりと下げ幅を縮小。後場は前週末を挟んで一進一退の方向感に乏しい展開だった。米アップルがアリババ集団(
09988)と共同開発した人工知能(AI)を中国市場用のスマートフォン「iPhone」に搭載する計画について、米ホワイトハウスや米議会が数カ月前から調査していると米紙『ニューヨーク・タイムズ』が報じ、関連銘柄の売りが先行。しかし、次第に両社と競合するテック株が買いを集め、指数を支えた。注目された4月の中国主要経済指標はまちまちの内容。小売売上高と固定資産投資が市場予想を下回った半面、鉱工業生産は上振れした。セクター別では、一般消費財と必需消費財が上げた一方、医療・ヘルスケア、情報技術が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団が3.4%下落し、スマートフォン・車載用部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)も売られた。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)と理想汽車(
02015)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)、ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)は反落した。半面、安く寄り付いた美団(
03690)が上げに転じて終えた。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)は大幅に続伸。アルミメーカーの中国宏橋(
01378)、スマートフォン大手の小米集団(
01810)、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.50%安の5255.06ポイントと3営業日続落。半導体製造装置のASMPT(
00522)、新興電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)が売られた。前週末に構成銘柄からの除外が発表された閲文集団(
00772)の下げがきつい。一方、ハンセン銘柄への採用が決まった美的集団(
00300)は上昇した。半導体製造受託の華虹半導体(
01347)、オンライン旅行会社の同程旅行(
00780) も高い。