2025-05-19 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(16日):ダウ331米ドル高と続伸し昨年末水準を回復、S&P500は5日続伸
16日のNY株式相場は上昇。5月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が予想以上に悪化し、過去2番目の低水準となったほか、併せて発表された1年先期待インフレ率速報値が7.3%と前月分の6.5%から上昇しインフレ懸念や個人消費悪化懸念を強めた。だが、先週末に米中が関税を90日間停止することで合意したことで貿易摩擦問題への楽観が続いたほか、足もとで大きく売られたユナイテッドヘルスが押し目買いで大きく反発したことも相場を押し上げた。
ダウ平均は朝方に90米ドル安まで下落後、取引終盤に340米ドル高まで上昇し、331.99米ドル高(+0.78%)と2日続伸して終了。S&P500も一時小幅にマイナス圏に沈んだが0.70%高とほぼ高値引けとなり、5日続伸して終了。前日に7営業日ぶりに反落したナスダック総合も0.52%高と反発した。ダウ平均は年初来で0.26%高と約2カ月ぶりにプラス圏を回復し、S&P500も年初来で1.30%高と上昇幅を拡大。ナスダック総合は昨年末水準まで0.52%に迫った。
S&P500の11セクターはヘルスケアの1.96%高を筆頭に、公益、不動産、生活必需品、資本財、素材など10セクターが上昇し、エネルギーが0.18%安と唯一下落した。S&P500採用の503銘柄は56銘柄が下落し、447銘柄が上昇と、ほぼ全面高となった。センチメントは引き続き改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の17.83ポイントから17.24ポイントに低下した。
週間ではダウ平均が1405.36米ドル高(+3.41%)、S&P500が5.27%高、ナスダック総合が7.15%高とそろって反発し、3指数ともに4月11日以来の週間上昇率を記録した。