2025-05-16 |
中国/業界動向/食品・飲料 |
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飲食業の新管理規定、25年6月施行へ
中国商務部と国家発展改革委員会は、飲食業の高品質な発展を後押しするための新たな業界管理規定「飲食業促進・経営管理弁法」を改正・公布した。施行は2025年6月15日で、現行規定は同日付で廃止される。
新規定は、内需拡大や消費喚起、食品ロス削減、安全管理強化といった党中央や国務院の政策方針を踏まえたもので、飲食業の管理制度を見直し、健全な成長の促進を図る。2021年施行の「反食品浪費法」への対応も位置づけられている。
「弁法」は従来の24条から25条に増え、制度の実効性を高めた。新たに対外交流やデジタル化、業界標準の整備、地域の特色ある飲食文化の育成に関する奨励条項を盛り込み、産業の高度化を促す内容となっている。
食品ロス対策では、店舗内の管理や提供方法、消費者への注意喚起などの観点から、業者に対する明確な行動指針を提示。経営管理に関する規定の整理・調整も行った。
このほか、業界監督機関の職責や法執行の連携体制を明確化し、業界発展、安全生産、食品ロスの防止に関する条項を強化した。政府は今後、地方自治体や業界団体と連携し、規定の円滑な実施と定着を図る方針だ。