16日の香港市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.46%安の23345.05ポイントだった。中国企業指数は0.49%安の8468.29ポイント。メインボードの売買代金は概算で1907億2000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まり、中盤以降にじりじりと下げ幅を縮小する展開。15日の米株式市場でハイテク株主体のナスダック総合株価指数が下落し、地合いの悪化につながったもよう。週明けに中国の小売売上高や鉱工業生産など4月の主要経済指標の発表を控え、様子見気分も広がった。前日大引け後に2025年1−3月期決算を発表した個別銘柄の売買が目立ち、アリババ集団(
09988)が続落した一方でネットイース(
09999)が大きく買われた。セクター別では、医療・ヘルスケアが上昇し、一般消費財が下落した。
ハンセン指数構成銘柄では、中国ネット通販大手のアリババ集団が4%超下げたほか、同業のJDドットコム(
09618)、生活アプリ運営の美団(
03690)がそろって下落した。香港地場銀行のハンセン銀行(
00011)、太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)、自動車販売の中升集団(
00881)は続落した。一方、オンラインゲーム大手のネットイース(
09999)が13%超上昇した。製薬の石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)、翰森製薬(
03692)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)は大幅に反発。新エネルギー車のBYD(
01211)、理想汽車(
02015)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.31%安の5281.34ポイントと続落。アリババ集団、JDドットコム、美団のほか、音楽配信のテンセント・ミュージック(
01698)が安い。一方、上昇率上位はネットイース、地平線機器人(
09660)、京東健康、ビリビリ(
09626)だった。