13日の香港市場で太陽光パネルの関連株が上昇している。中国本土のA株市場で、太陽電池の原料であるシリコンのメーカーが価格下支えを目的に減産に踏み切るとの観測が浮上し、関連セクターが大幅高となったことで、香港市場の関連銘柄にも買いが入ったもよう。
『証券時報』系経済メディアの『人民財訊』は同日、業界関係者の話として、中国のシリコン製造大手上位6社が下位メーカーの生産能力を買い取る構想があるようだと伝えた。また、有力企業が減産による価格下支えを提案し、価格維持の目標レンジも設定したという。ある業界関係者は「今は静観している段階だ。本当に実効性のある業界の改革措置が打ち出されることを期待している」と語った。
『人民財訊』によると、別の業界関係者はシリコン価格の低迷によって赤字に陥る状況を打開する方法として、「各社が1−2カ月の生産停止を宣言し、在庫を消化した後に生産を再開すべきだ」と提案。シリコンメーカーの採算が改善し、赤字を回避できる経営環境に戻すよう呼び掛けている。
日本時間午後3時40分現在、関連銘柄の値動きは次の通り。
■新特能源(
01799):4.79HKドル(前日比1.48%高)
■協キン科技(
03800):0.89HKドル(同4.71%高)
■福莱特ガラス(
06865):9.23HKドル(同0.54%高)
■信義光能(
00968):2.57HKドル(同2.28%安)